大学図書館司書とは
大学での図書館司書の仕事には大きく3つあります。
それぞれ国立大学、公立大学、私立大学で図書館司書の
実際に行う業務内容は異なります。
国立大学の司書はむかしは国家Ⅱ種で採用試験が行われて
いましたが、様々な波紋を生んだ2004年に国立大学が
法人化したことを受け、国立大学法人の通常採用試験に
司書資格を持つ人が採用されるようになった経緯があります。
公立大学のは大学によって図書館司書の採用状況が違います。
通常の事務職と司書資格者を厳格に分けて求人している
大学と他の職種とあわせて募集している場合があります。
また、大学の図書館司書だけを求人募集する場合もあれば
自治体が、ほかの公立図書館と一緒に図書館司書の求人を行う場合が
あります。
私立大学の図書館については、特に司書の区分があいまいで、
図書館司書を厳密に分けて採用する場合と、特に一般の事務職と
同じように求人しているところがあります。
私立大学では図書館長を教授が兼任しているところもあり、
司書の資格が有利ではあるが、どちらかというと必須ではないところも
あります。
国立図書館の司書とは
現在の図書館司書は戦前の帝国図書館官制の時代に
制定された国立図書館の職名がその元になっています。
現在の国立国会図書館の職員はとくに司書資格を
もっている必要は無く、採用試験の中に図書館情報学が
あるだけで、とくに専門の職種といったイメージがありません。
国立図書館での業務には、おもに調査業務と一般業務、司書業務が
存在しており、司書と呼ばれるのは司書業務従事者だけで
他の業務についている国立図書館配属者は司書以外の
名称で呼ばれるのが一般的です。
公共図書館の司書
一般的な司書として有名なのがこの公共図書館で働く
司書です。昔は公共図書館は学校に準じる教育機関とされいたため
図書館司書の待遇についても公立学校職員とほぼ同様の待遇を
受けていました。
戦後図書館法制定にともなって、それまでとは違って司書資格を
持っている人が図書館員司書になる資格をもつと
定められるようになりました。
現在では自治体で司書を求人募集している場合と、図書館司書業務を
外部委託している場合があります。雇用形態も変化してきていて
地方自治体の一職業であった司書が一般企業でも普通に
雇用される場合が出てきています。
2008年4月24日 16:39 |個別ページ